こういったことについて解説します。
キャッシュレスとは?
「キャッシュレス」とは、クレジットカードなど、現金、硬貨を使うことなく、決済を行うことをいいます。最近では、○○Payという言葉を良く耳にするようになりました。政府・企業はキャッシュレス決済が力を入れており、日本政府は「2027年までにキャッシュレス決済比率を4割程度に増やす」として、いろいろな施策を行っています。
キャッシュレスの利点
・ポイント還元でお得
・現金が必要ない
・実店舗の無人化、省力化
・現金資産の見える化
・支払データを活用した生産性向上
もう少しわかりやすく解説していきます。
ポイント還元でお得
2019年10月1日に消費税が8%から10%に増税したことに伴い、消費購買意欲の維持の一環として、キャッシュレス・消費者還元事業を実施しており、キャッシュレス決済で最大5%のポイント還元が受けられます。
現金が必要ない
スマホやクレジットカードを使って、現金が不要というのは便利です。小銭がかさばらないのはいいですね。ATMから現金を用意する手間が減ります。
実店舗の無人化、省力化
日本は近年、少子高齢化や人口減少に伴う労働者人口の減少が叫ばれていますよね。特に地方では労働者の人手不足などの問題も発生しています。電子決済によって現金のやり取りがなくなると、現金管理の手間が減り、実際の店舗で無人化、省力化ができるようになります。
現金資産の見える化
タンス預金など、銀行等に預けられていない資産を電子化することによって、目に見える形で把握できるようになります。
支払データを活用した生産性向上
購入者の性別、年齢などのデータをビッグデータとして活用し、消費者のニーズを把握。これで消費者にあった商品を提案できるようになり、生産性の向上につながります。
キャッシュレスの種類と利点
キャッシュレスには大きく分けて、4つの種類があります。
■ クレジットカード・・・支払い方法が選べる(一回払い、分割払い、リボ払い)
■ 電子マネー・・・ 現金と同じように使え、普段、通勤・通学で使うSuicaなど一枚で完結。小額決済に便利。
メモ
Suica、PASMO、nanaco、QUICPayなど
■デビットカード・・・銀行口座から引き落としされるので、残高以上に使いすぎることがない
■QRコード・・・スマホをかざして使うので便利。
メモ
PayPay、LINE Pay、Origami Pay、など
決済方法には上記のものがあります。クレジットカードは昔からありますし、電子マネーも今では身近なものとなっていますが、近年、政府主導によって店舗でのキャッシュレス決済ができるお店が増えたので、さらにキャッシュレス決済が使いやすくなっています。
キャッシュレス先進国と日本の比較
(出典:キャッシュレス・ビジョン)
経産省が発表しているキャッシュレス・ビジョンにあるデータによると、キャッシュレス決済比率は韓国がダントツの89.1%、中国、カナダ、イギリスが続きます。やはり欧米を中心とした先進国が上位です。
各国のキャッシュレスの動向
韓国政府主導でクレジットカード利用促進をしたのが一因だそうで、利用できる店舗も広がり、サービス業は全店舗が対象となるなど、急速にキャッシュレス決済が普及した。
スウェーデン冬、現金を輸送するのに困難かつ人手不足、犯罪対策としてキャッシュレスが推進された。Swishというアプリは国民の6割が主に個人間送金として使っている。
中国偽札などの現金の安全性や印刷・流通コストが課題となり、キャッシュレスを促進する追い風になった。さらに、アリババが運営するアリペイが決済アプリから生活アプリへと成長したことでキャッシュレス決済が人々に浸透した。
ココがポイント
生活アプリ・・・アプリ一つで、タクシー、病院やホテルの予約、公共料金の支払いなどが可能である生活に密着したアプリのこと。
日本は各国と比較しても治安が良く、偽札などの犯罪も少ないため、現金に対して信頼性がある。これらに何も問題はないが、一方で、日本でキャッシュレス決済が主流とならない要因となっています。
まとめ
キャッシュレスの利点
ポイント還元でお得、現金が必要ない、実店舗の無人化、省力化、現金資産の見える化、支払データを活用した生産性向上
キャッシュレスの種類
クレジットカード、電子マネー、デビットカード、QRコード
世界のキャッシュレス決済の比較
他国に比べて、日本のキャッシュレス決済比率は極端に低い。各国は、現金に関する犯罪や、現金の流通コストの課題のため、キャッシュレス決済を推進しているケースが多い。日本は治安が良く、現金に対する信頼性があるため、これまで浸透していなかった。
以上、解説でした。キャッシュレス決済を使ってお得に生活しましょう!