本記事ではこんな悩みを解決します。
テニスを始めるとき、まずはラケットがないと始まりません。でも、種類がありすぎて、どれを買っていいか迷いますよね。
そもそも選ぶ基準がないと、ラケットをどう選んでいいかわからないですよね。
ぼくも始めた頃はラケット選びの基準がよくわからず、自分に合わないラケットを買ってしまったことがあります。
本記事では、黄金スペックの特徴と、ラケット選びのポイントについて解説しています。
本記事を最後まで読めば、あなたに合ったラケットを簡単に選べるようになりますので、お見逃しなく!
本記事の内容
- 黄金スペックとは
- ラケット選びのポイント
- 黄金スペックのオススメラケット3選
記事の信頼性
筆者は元テニスコーチの経験があり、数多くのレッスン生を指導したことがあります。これまで使ったことがあるラケットは20本以上で、ラケットの特徴を熟知しています。
もくじ
ラケットの黄金スペックとは
あなたは「黄金スペック」って言葉、聞いたことありますか?
テニスを始めたばかりの方でも、一度は耳にしたことがあるかもしれません。
黄金スペックとは、以下のような特徴があるラケットのこと。
- 重さ:約300g
- バランスポイント:320mm前後
- フェース面積:100平方インチ
- ストリングパターン:16X19
簡単にいうと、
『重さが300g、フェース面積が100インチ』の特徴を持ったラケットのことを
黄金スペックと読んでいます。
ここで余談を少し…
「黄金スペック」が生まれたのはバボラというラケットメーカーの『ピュアドライブ』というラケットがきっかけ。
そのその圧倒的な使いやすさから、テニスファンの間ですぐに話題となり、世界中でピュアドライブが爆発的に売れました。
その後、各テニスラケットメーカーがこぞってマネして、ピュアドライブの特徴に似たラケットを発売していきました。
ピュアドライブは重さ300g、フェース面積が100インチという特徴だったため、いつしかその特徴・スペックのことを『黄金スペック』と呼ばれるようになりました。
各テニスラケットメーカーによって、黄金スペックの基準に多少の違いがありますが、ほとんどの場合、黄金スペックとされているのは上記のような特徴があります。
テニス初心者こそ黄金スペックを選ぶべき理由
結論、テニス初心者は黄金スペックは黄金スペックのラケットを選ぶべき。
なぜなら、黄金スペックのラケットは全てのショットが打ちやすい、誰でも扱いやすいラケットだから。
『サーブ、ストローク、ボレー、全部得意です!』
っていう苦手がないラケットなんですよね。
テニスをこれから始めるあなたは、サーブが得意なのか、それともストロークが得意なのか、まるで見当もつかないですよね。
最初はスタンダードなラケットつまり「黄金スペック」を使って、自分に合うラケットを徐々に見つけていくのが正当なラケット選びのキーポイント。
初心者こそ「黄金スペック」のラケットを選ぶべき理由はここにあります。
ちなみに、この黄金スペックラケットは初心者専用のラケットではありません。テニス歴が長い中上級のプレイヤーもたくさん使っているので、長く愛用できるラケットであることも魅力です。
次に、ラケット選びのポイントを見ていきましょう!
初心者が知っておくべきラケット選びの4つのポイント
結論、初心者が知っておくべきラケット選びのポイントは以下のとおり。
- ラケットの重さ
- バランスポイント
- フェース面積
- ストリングパターン
上記4つの基準は、自分に合ったラケット選びのポイントにもなるので、ぜひ押さえておきたいところ。
それでは、ひとつひとつ解説していきます。
ラケットの重さとは
そのまま、ラケットフレームの重さのことです。重さによって、打つボールに質がぜんぜん違います。
個人の体格によりますが、男性と女性で適した重さが異なります。
- 男性:280〜310g
- 女性:270〜300g
上記が男女の適正なラケットの重さと言われています。
ラケットフレームが重いラケットだと、ラケットを振りにくい反面、しっかりボールを飛ばしてくれるので、深くて勢いのあるボールを打つことができます。
反対にラケットフレームが軽いラケットと、ラケットは振りやすいけど、自分の思ったところに打つコントロールがしやするなりますが、ボールが飛びにくくなります。
初心者だと重すぎるラケットは疲れる原因になるし、ラケットをうまく振り切る原因になります。初心者は重すぎるラケットはできるだけ避けましょう。
バランスポイントとは
ラケットのグリップエンド(持つところ)から重心までの距離のこと。
バランスポイントが大きいことをトップヘビーといいます。つまり、重心がラケットの先にあるということですね。
トップヘビーだと…
- ラケットが重く感じ、力が入りやすくなる。
- 操作性(コントロール)が悪くなる。
逆にバランスポイントが小さいこととトップライトといいます。今度は重心がグリップ寄りにあるということ。
トップライトの特徴はこちら。
- ラケットが軽く感じ、力が入りにくくなる。
- 操作性(コントロール)が良くなる。
正直、バランスポイントはそこまで気にする必要はありません。初心者はバランスポイントの違いを気にするよりも、ラケットの重さや次似説明するフェース面積を気にしたほうがいいです。
フェース面積とは
ガットを張る場所のことをフェースといい、フェースの広さによって打感や打ちやすさが変わります。
フェース面積はだいたい95〜110インチくらい。
フェース面積が大きいと、
- ボールの飛びが良くなる。
- 打感がぼやけたり、ラケットの振り抜きが悪くなる。
反対にフェース面積が小さいと、
- ボールの飛びは悪くなる。
- ボールの打感をダイレクトに感じやすい。
ボールタッチの感覚が優れている人は、フェース面積が小さいラケットを選んだりします。
初心者でありがちなのが、「ボールが当たりそうだから」という理由でフェース面積が大きいラケットを選ぶこと。確かに面積が大きいとボールが当たりやすく飛びやすくなります。しかし、正直、見た目がスマートじゃないんですよね。ラケットを長く使っていきたいなら、フェース面積は100インチ程度のラケットを選んでおきましょう。
ストリングパターンとは
縦糸16本、横糸19本が標準的なストリングパターンです。
このほかのパターンとしては、縦糸18本 X 横糸20本のストリングパターンなどがあります。
ストリング本数が多いと、
- ストリングが切れにくい。
- ボールは飛ばなくなるが、コントロールがしやすい。
ストリング本数が少ないと、
- ストリングが切れやすい。
- ボールが飛ぶけど、コントロールしにくい。
初心者はボールを飛ばせるラケットのほうがいいので、どちらかというとストリングの本数が少ないほうがベター。
迷わず黄金スペックを買え!
繰り返しになりますが、『黄金スペック』のラケットというのは、上記が全てバランス良くととのったラケットです。
つまり、黄金スペックは初心者でも扱いやすい。
だからこそ、世界中で多くのテニスプレーヤーが黄金スペックのラケットを使っているんですね。
ラケット選びに困っている方、ラケットの違いがわからないという方は
「黄金スペック」のモデルを買いましょう!
黄金スペックのオススメラケット3選
ここからは、元テニスコーチがおすすめする、黄金スペックのオススメをいくつか紹介していきます。
とりあえず、これを選んでおけば間違いない!というラケットを選んでみました。
ヨネックス Eゾーン 100
非常に使いやすいと、特に女性ユーザーに大人気!レッスンでよく見かけるので、使っている人が多いのは人気の証。
ヨネックスのラケット形状はちょっと特殊で先のほうが四角に近い形をしています。この形のおかけで、パワーとコントロールを兼ね備えたオールラウンダーのラケットに仕上がっています。
使用しているテニスプレイヤー
- 大坂なおみ
- ニック・キリオス
- スタン・ワウリンカ
バボラ ピュアドライブ
黄金スペックといえば、このピュアドライブが元祖!デザインもかっちょいいし、ぼくもずっとピュアドライブの愛用者です。
初心者から上級者まで全ての人を満足させてしまう、魔法のようなラケットです。
スピンがかかっていいんですよね〜。
使用しているテニスプレイヤー
- 杉田 祐一
- 綿貫陽介
- ファビオ・フォニー二
ウィルソン ウルトラ100
ウィルソンは、錦織選手が使ってる超有名ラケットメーカー。フェデラーもウィルソンのラケットをずっと使っていて、フェデラーモデルのラケットは発売のたびに品薄になるほど。
ウルトラシリーズはやわらかいフィーリングをコントロールという性能を兼ね備えたラケットです。これを使えば、狙ったところにボールを打てて、テニスをしていて本当に気持ちいい!という感覚になります。
使用しているテニスプレイヤー
- ガエル・モンフィス
- フェリシアーノ・ロペス
まとめ:黄金ラケットで勝利をつかめ!
ここまで、黄金ラケットの魅力をお伝えしてきました。初心者のころは、道具はわからないからなんでもいいや!と何も考えずにラケットを勝ってしまう人も多いんですよね。でも、どれも同じように見えて、人によっては合う合わないが分かれてしまうものです。
黄金スペックのラケットは万人に使えるラケット性能を持っているので、迷ったら「黄金スペック」のラケットを手にとってみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!