本記事ではこんな疑問にお答えします。
TOEICで高得点を取るためには、リスニング対策をしっかり行い、本番でいかに正しい正解を導けるかどうかが大事です。
その中でもリスニングパートでは、先読みをすべきかどうか、悩みますよね?
本記事では、リスニング満点を取得した私が実践しているリスニングの先読みについて詳しく解説していきます!
筆者の実績
英語力ゼロの社会人から英語の勉強を始め、1年でTOEIC600点から945点獲得。リスニングセクション満点獲得の実績あり。英検1級合格に向けて勉強中。アメリカにて日本人ゼロの職場で2年間勤務し、現在も毎日、英語を使って外国人とコミュニケーションを取りつつ仕事をしています。
もくじ
TOEICリスニングの重要性
TOEICのリスニングパートは、効果的な学習を行えば、リーディングよりも着実にスコアを伸ばすことができるパートです。
文法や単語の暗記が中心のリーディングパートと比べ、リスニングパートは正しい勉強と解き方を身につけることで、短期間で効果が出やすい特徴があります。
結論、リスニングの方が短時間でスコアを伸ばせます!本番のリスニングセクションの正しい解き方を知るだけで、大きくスコアが変わりますよ。
【はじめに】リスニングセクションの概要を知ろう!
まずは軽くTOEICとはどんな試験か、おさらいしておきましょう!
TOEICはリスニング45分、リーディング75分の2部構成です。
リスニングセクションの概要はこちら。
- 総問題数:100問
- 制限時間:約45分
- 配点:495点
- 構成:Part 1~4の4セクション
- Part 1 写真描写問題 6問
- Part 2 応答問題25問
- Part 3 会話問題 39問
- Part 4 説明文問題 30問
リスニングパート別の特徴と対策
ここからは、TOEICのリスニングセクションの各パートについておさらいしましょう。
上記の通り、リスニングセクションはPart 1からPart 4の4つから構成されています。
Part 1: 写真描写問題
写真描写問題では、1枚の写真に関する4つの説明文から正しいものを選ぶ必要があります。
このパートでは、写真に写っている人物、物、動作、場所などの要素を素早く把握することが重要です。
- 特徴:写真に関する4つの説明文から正しいものを選ぶ
- 対策:写真の要素(人物、物、動作、場所)を素早く把握する
Part 2: 応答問題
応答問題では、質問や発言に対する適切な応答を選ぶ必要があります。このパートでは、様々な疑問文のパターンを事前に把握しておくことで、より正確な解答が可能になります。
- 特徴:質問や発言に対する適切な応答を選ぶ
- 対策:疑問文のパターンを押さえる
Part 3: 会話問題
会話問題では、2人以上の会話を聞いて3つの質問に答えます。ここでは、Who、What、Where、Whenなどの基本情報を正確に捉えることが重要です。
- 特徴:会話を聞いて3つの質問に答える
- 対策:Who、What、Where、Whenなどの基本情報を押さえる
Part 4: 説明文問題
説明文問題では、アナウンスやスピーチなどのモノローグを聞いて3つの質問に答えます。このパートでは、トピックセンテンスに注目することで、より効率的に情報を把握することができます。
- 特徴:モノローグを聞いて3つの質問に答える
- 対策:トピックセンテンスに注目
【結論】TOEICリスニングは先読みすべき?
TOEICを勉強する中で、一度は「リスニングの先読み」ということを聞いたことがあるのではないでしょうか?
そんな風に思いますよね?
できる限り、リスニング問題の先読みはやるべき!
ただし、正しい方法で実施することがとても重要です。
もしも。間違った方法で先読みをしてしまうと、、、
かえってスコアを落としてしまう原因になる可能性が高いです!
ここからは、先読みをするべきメリット・デメリットと、TOEICリスニング満点取得者の私が実際にやっている先読みの具体的な方法について詳しく説明していきましょう。
リスニング問題の先読みのメリット
リーディングの先読みをすることのメリットは3つ。
- 解答時間が短縮できる
- 問題のシチュエーションをイメージできる
- どこに集中すべきかがわかる
一つずつ解説します。
解答時間が短縮できる
先読みを行うことで、聞くべきポイントが明確になり、素早く解答することができるようになります。先読みをしないと、一から問題文を読むので、その分、解答時間が減ってしまいますよね。先読みをすることで、解答時間が短縮でき、テスト全体のスコア向上にもつながります。
問題のシチュエーションをイメージできる
事前に質問の内容を理解した上で音声を聞くことことで、シチュエーションをイメージでき、聞き取りやすくなります。もし、問題文を読まずにリスニングをすると、「どんな場面での会話だろう?」とシチュエーションを想像しながらリスニングをしなければなりません。また、キーワードを事前に認識できることで、重要な情報を聞き逃すリスクを減らすことができます。
どこに集中すべきかがわかる
先読みをすることで、集中すべき部分とそうでない部分がわかるようになります。あらかじめ集中すべき部分がわかっていれば、重要な部分を聞き逃してしまうリスクを最小限に抑えることができます。
先読みのデメリット
もちろん、先読みをするデメリットもあります。デメリットとして、大きく以下の3つがあげられます。
- 音声に集中できない
- 内容理解の浅さ
- 焦りやストレスを感じる
一つずつ解説します。
音声に集中できない
先読みに時間をかけすぎてしまい、全て英文を読もうとすることで、大事な音声を聞き逃してしまうリスクがあります。一番大事なのは音声を聞き取ることであることを忘れないようにしましょう。
内容理解の浅さ
先読みによって得た先入観にとらわれすぎると、実際の会話の文脈を見落としてしまう危険性があります。また、表面的な理解にとどまってしまい、より深い内容理解が妨げられる可能性もあります。
焦りやストレスを感じる
制限時間内に読み切れないというプレッシャーを感じ、リスニングに精神的な負担が生じる可能性があります。十分に先読みができなくて焦ってしまい、肝心の聞き取りが疎かになってしまう可能性があります。
失敗しない先読みの方法
先読みは、ただ適当に問題文を読むだけではほとんど効果がありません。
ここでは、私が実際にTOEICリスニングで満点を取得した経験に基づいて、テスト中に実践できる正しい先読みの方法について、5つのステップで具体的に解説していきます。
- ステップ①Part 1 開始までの時間を活用
- ステップ②Part 3の問題文を読んでいる時間に先読みする
- ステップ③リスニング中に正解を見つける
- ステップ④問題文が終わったらまとめて塗りつぶす
- ステップ⑤以降ステップ③〜5の繰り返し
ステップ①Part 1開始までの時間を活用
まず、リスニング問題が始まったらPart 1の写真をざっと眺めます。Part 1は写真のみなので、どんな問題が出てきそうか、なんとなくイメージだけしていきましょう。Part 1をざっと眺め終わったら、Part 2は飛ばして、Part 3の最初の問題から素早く設問を確認しましょう。
パッとみて問題文で何が聞かれているか理解できればOKです。
Part 3とPart 4の問題は合計69問もあるので、この時点で全て先読みできなくても問題ありません。
ステップ②Part 3の問題文を読んでいる時間に先読みする
Part 2の問題が終わったら、Part 3の説明文の音声が流れている間に最初の問題を先読みしましょう。まずは設問に目を通し、「何を聞き取るべきか」という情報を把握します。
特にPart 3、4では、When(いつ)、Where(どこで)、What(何を)、Who(誰が)といった質問の種類を確認し、4つの選択肢も確認します。
最初の方は最初に行った先読みの貯金があるので、どんなシチュエーションか、改めてイメージを膨らませるイメージです。
ステップ③リスニング中に正解を見つける
音声を聞きながら、選択肢に目を通していきます。Part 3の設問は3つあり、序盤は最初の設問、中盤は2つ目の設問、終盤は3つ目の設問が問われます。
キーワードをサッと確認し、音声の内容と一致する選択肢を見つけたら、設問の横に指を置いておきましょう!
ポイントは、すぐにマークシートを塗り潰さないこと。
リスニング中にすぐにマークシートを塗り潰してしまうと、塗りつぶすことに意識が行ってしまい、肝心の音声が聞き取れなくなってしまう可能性があるので、すぐにマークシートを塗り潰さず、最後にまとめてマークするようにしましょう。
ステップ④問題文が終わったらまとめて塗りつぶす
問題文の音声が終わったら、A〜Dの選択肢に指を置いた状態になるので、素早くマークシートを塗りつぶしましょう。塗りつぶす際に、間違った部分を塗りつぶさないように、設問の番号に気をつけてマークします。
ステップ⑤ 以降、ステップ②〜④の繰り返し
全てマークが終わったら、次の問題が始まるまでには少しの間があります。この時間を使って、次の問題の先読みを始めます。つまり、ステップ②〜④の繰り返しになります。
このように、先読みは単なる事前確認ではなく、戦略的な情報収集のプロセスとして捉えることが大切です。これらの手順を意識して練習を重ねることで、自然と効率的な先読みができるようになっていきます。
先読みの注意点
先読みは効果的なテクニックですが、使い方を誤ると逆効果になってしまう可能性があります。
ここでは、先読みを実践する上で特に気をつけるべき3つのポイントについて解説します。
これらの注意点を意識することで、より効率的な先読みが可能になります。
先読みに慣れるまでは設問のみにとどめ、選択肢まで読む必要はない
初めて先読みに挑戦する方は、欲張りすぎないことが重要です。
最初から問題文と選択肢の両方を読もうとすると、情報量が多すぎて処理が追いつかず、肝心の音声を聞き逃してしまう可能性があります。
まずは設問のみを確認し、「何を聞き取るべきか」という点に焦点を絞りましょう。
Part 3、4であれば、Who、What、When、Whereといった質問の種類を把握するだけでも十分です。
徐々に読める量が増えてきたら、その時点で選択肢まで読む範囲を広げていくことをお勧めします。
分からない問題は潔く諦めて次に進む
TOEICリスニングは時間との勝負です。
1つの問題に固執することは、他の問題にも悪影響を及ぼしかねません。
特に先読みをしていても内容が理解できない場合や、音声が聞き取れない場合は、その問題に時間を費やすのではなく、次の問題に集中することが賢明です。
全体のスコアを考えると、1問に執着するよりも、確実に解ける問題で点数を稼ぐ方が効果的です。
また、焦りや不安を引きずると、その後の問題にも影響が出てしまうため、「次の問題で挽回しよう」という前向きな気持ちを持つことが大切です。
リスニング音声に集中することが最も重要
先読みはあくまでも補助的なテクニックであり、最も重要なのは音声の内容を正確に理解することです。
いくら先読みで問題の内容を把握していても、肝心の音声が聞き取れなければ正解にたどり着くことはできません。
特に native speaker の自然な会話スピードで展開されるPart 3、4では、音声への集中が必須となります。
先読みに気を取られすぎて、音声がBGMのようになってしまわないよう注意しましょう。
これらの注意点は、単にミスを防ぐためだけではなく、より効果的な学習とスコアアップにつながる重要な要素となります。焦らず、一つ一つの要素を意識しながら練習を重ねていくことで、確実な実力向上を図ることができます。
先読みは全員におすすめか?
結論、少しでもTOEICスコアを上げたいのであれば、リスニングの先読みは身につけておくべきテクニックです。
いきなり本番で先読みするのではなく、なんどか過去問を使って先読みできるように練習しましょう。
まずは設問の先読みができるように練習し、慣れて余裕がある人のみ、選択肢まで先読みできるようにしましょう。
まとめ
本記事では、TOEICの先読みするメリット・デメリット、具体的な手順と注意点について解説しました。
リスニングはリーディングと比べて、勉強しただけ得点を伸ばしやすいセクションです。高得点を狙うには、先読みが必須テクニックになるので、本記事を参考に練習してみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。